グラフで見る景気予報(2016年10月)
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2016/10/04


【今月の景気判断】


景気は横ばい圏で推移しているが、一部に持ち直しの兆しが見られる。家計部門においては、雇用情勢の良好な状態が維持されているものの、賃金の持ち直しが一服しているうえ、消費者マインドが滞っていることや根強い節約志向を背景に、個人消費は横ばい圏で推移している。また、これまで高水準で推移していた住宅着工件数は持ち直しが一服している。一方、企業部門では、設備投資は横ばい圏で推移しているものの、生産や輸出に持ち直しの動きが見られるなど、一部に明るい動きが出てきている。また、企業業績の悪化にも歯止めがかかりつつある。今後は、賃金が横ばい圏で推移するものの、物価の下落と雇用者の増加による実質所得の増加を受けて個人消費が緩やかに持ち直していくことに加え、世界景気の回復を受けて輸出が徐々に増加していくと見込まれるため、景気は緩やかに持ち直していくと期待される。2016年度補正予算も、年度末にかけて押し上げ効果が発揮されるであろう。ただし、景気が下振れるリスクは残る。英国のEU離脱問題の実体経済への影響は限定的と考えられるが、中国など新興国や資源国を中心に世界景気の減速の動きが強まれば、生産や輸出の下振れ、企業業績の悪化を背景とした賃金の落ち込みなどにより、景気の横ばい圏での推移が長期化しよう。


【当面の注目材料】



  • 世界景気~米景気動向と追加金融引き締めのタイミング、原油など資源価格の動向、英国のEU離脱交渉の行方

  • 個人消費~持ち直しが一服している賃金の先行き、物価動向が個人消費に及ぼす影響

  • 企業活動~持ち直しの動きが見られる生産・輸出の動向、設備投資の回復のタイミング

  • 政策~長短金利操作付き量的・質的金融緩和の導入後の金融政策の行方、2016年度補正予算の効果


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