グラフで見る関西経済(2014年11月)
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2014/11/27
調査部 塚田裕昭


【今月の景気判断】


関西経済は持ち直しが一服している。生産は、4月の消費税率引き上げ後も高水準で推移してきた後、8月に減少、年初の水準を下回ったが、9月に再び増加した。輸出は月次の振幅はあるものの、均して見ると緩やかに持ち直している。雇用環境をみると、失業率、有効求人倍率などは横ばい圏で推移しているが、賃金は現金給与総額が6ヶ月連続で前年比増加となり、所定内給与が小幅ながら4ヶ月連続で増加となるなど、持ち直している。そのような中、個人消費は、駆け込み需要の反動減からは回復しているが、実質では頭打ちとなっている。住宅着工は、消費税率引き上げ前の駆け込みの反動で昨年終わりごろをピークに水準を大きく下げた後、増減しながらも概ね横ばい圏で推移している。設備投資は、減少が続いていた製造業が今年になって増加に転じるなど、持ち直している。公共投資は、請負金額をみると増加が一服している。関西経済の先行きは、海外経済が緩やかに回復する中で、持ち直しが続くと見込まれるが、実質賃金の落ち込みにより個人消費の回復テンポは緩やかにとどまると予想され、景気の持ち直しペースが緩慢となる可能性がある。


【当面の注目材料】



  • 世界景気~中国などアジア経済の回復の動きと同地域向け輸出の動向、欧米の金融政策の動向

  • 企業活動~高水準の生産活動の持続性、企業の収益と設備投資の動向

  • 政策~衆院選の結果と新政権下での経済対策

  • 家計~物価上昇下での実質賃金動向と消費税率引き上げ延期後の消費動向


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