グラフで見る東海経済(2013年8月)
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2013/08/28
エコノミスト 内田俊宏


【今月の景気判断】


東海経済は持ち直している。自動車の増産が一服し、輸送機械の生産が減少に転じたものの、海外景気の回復を背景に、輸出は持ち直し傾向が続いている。また、個人消費は高額消費の好調が続き、住宅投資も消費増税前の駆け込み需要が本格化し始めている。公共投資も国・地方いずれの発注も増加している。一方、雇用環境は、有効求人倍率が製造業を中心に3県ともに改善したが、常用雇用は全国に比べて弱めの動きが続いている。所定内給与が2ヶ月連続で増加しているが、賃金全体では緩やかな持ち直しにとどまっている。
今後は、世界経済の回復とともに輸出は緩やかな持ち直しが続く一方、自動車を中心に生産水準の低下が見込まれる。高額消費は好調だが消費者マインドは低下し、消費全体では頭打ちが懸念される。公共投資と住宅投資は増加が見込まれるが、雇用・所得環境への波及が鈍く、景気の持ち直しが一服する懸念がある。


【当面の注目材料】



  • 世界景気~米中景気の先行き、米国の金融緩和縮小の模索にともなう株価の先行き、TPP交渉の行方

  • 企業活動~設備投資の企業規模や業種における広がり、大型の補正予算の執行、中国向け輸出の動向

  • 家計~雇用・所得環境改善の広がり、食品・エネルギー等の物価上昇、株価水準が消費に与える影響


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