景気ウォッチャー調査(東海地区:2015年9月) ~現状判断DIは2ヶ月連続低下、2ヶ月連続の50割れ~
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2015/10/08
調査部 鈴木 明彦 塚田 裕昭 杉本 宗之


○10月8日に内閣府が公表した「景気ウォッチャー調査」によると、東海地区の9月の現状判断DI(3ヶ月前と比較しての景気の現状に対する判断:各分野計)は前月差3.4ポイント低下の45.8と2ヶ月連続で低下し、横ばいを示す50を2ヶ月連続で下回った。家計動向関連(小売、飲食、サービス、住宅関連)DIは、9月は同4.5ポイント低下の44.7と、2ヶ月連続で低下し、横ばいを示す50を2ヶ月連続で下回った。企業動向関連と雇用関連からなるDIは、9月は同1.3ポイント低下の48.0と、2ヶ月連続で低下し、横ばいを示す50を2ヶ月連続で下回った(注1)。



○9月の先行き判断DIは、前月差2.3ポイント上昇の49.4と4ヶ月ぶりに上昇したが、横ばいを示す50を2ヶ月連続で下回った。また、家計動向関連のウォッチャーによる景気の先行き判断DIは同2.1ポイント上昇の47.9と、4ヶ月ぶりに上昇したが、横ばいを示す50を2ヶ月連続で下回った。企業動向・雇用関連のウォッチャーによる景気の先行き判断DIは同2.7ポイント上昇の52.4と、3ヶ月ぶりに上昇し、横ばいを示す50を2ヶ月ぶりに上回った。



○現在の景気の水準自体に対する判断DI(各分野計)は、9月は前月差2.6ポイント低下の46.6と、2ヶ月連続で低下し、中立を示す50を2ヶ月連続で下回った。家計動向関連のウォッチャーによる景気の水準自体に対する判断DIは同5.9ポイント低下の42.3と、3ヶ月ぶりに低下し、中立を示す50を下回る状況が続いている。企業動向・雇用関連のウォッチャーによる景気の水準自体に対する判断DIは同3.8ポイント上昇の55.1と、2ヶ月ぶりに上昇した。



○内閣府では、全国調査での景気ウォッチャーの見方として「景気は、中国経済に 係る動向の影響等がみられるが、緩やかな回復基調が続いている。先行きについては、プレミアム付商品券への期待等がみられるものの、中国経済の情勢や物価上昇への懸念等がみられる」とまとめ、4月の判断を基本的に維持している。
(8月のまとめ)「景気は、中国経済に係る動向の影響等がみられるが、緩やかな回復基調が続いている。先行きについては、シルバーウィーク、プレミアム付商品券への期待等がみられる一方、中国経済の情勢や物価上昇への懸念等がみられる」


○東海経済については、「景気は、横ばい圏で推移しており、弱い動きが続いている。先行きについては、中国経済の減速や世界的な株安に対する懸念はやや落ち着き、インバウンド消費、伊勢志摩サミットへの期待が続いているが、家計動向関連を中心に慎重な見方が続いている」とまとめられる。
(8月のまとめ)「景気は、緩やかな回復基調が一服し、弱い動きがみられる。先行きについては、家計動向関連、企業動向・雇用関連ともに見方が一段と慎重になっている。プレミアム付商品券、インバウンド消費、伊勢志摩サミットへの期待が続いているが、中国経済の減速や株価下落への懸念が広がっている」


○景気の現状判断DI、家計動向関連、企業動向・雇用関連いずれも2ヶ月連続で低下し、50を下回る状況が続いている。大型連休(シルバーウィーク)となる秋のレジャー需要の拡大やインバウンド消費拡大の効果も限定的で、東海経済は横ばい圏で推移している。また、中国経済の減速も影響した弱い動きが続いている。


○前月急速に膨らんだ中国経済の減速や世界的な株安に対する懸念はやや落ち着き、景気の先行き判断DIは改善している。しかし、インバウンド消費、伊勢志摩サミットなどへの期待が続き、クリスマス商戦や年末商戦への期待が出ているものの、全体としては依然として慎重な見方が続いている。


(注1)企業動向関連と雇用関連からなるDIは、内閣府HPに掲載されている地域別の各分野合計値から家計動向関連の値を除いた上で、「景気ウォッチャー調査」のDI算出方法に従って当社調査部にて試算した。


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