景気ウォッチャー調査(東海地区:2016年3月) ~ 現状判断DIは3ヶ月ぶりに上昇するも、8ヶ月連続の50割れ ~
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2016/04/08
調査部 鈴木 明彦 塚田 裕昭 杉本 宗之


○4月8日に内閣府が公表した「景気ウォッチャー調査」によると、東海地区の3月の現状判断DI(3ヶ月前と比較しての景気の現状に対する判断:各分野計)は、前月差1.5ポイント上昇の47.1と3ヶ月ぶりに上昇したが、横ばいを示す50を8ヶ月連続で下回った。家計動向関連(小売、飲食、サービス、住宅関連)DIは、同1.4ポイント上昇の45.4と、3ヶ月ぶりに上昇したが、横ばいを示す50を8ヶ月連続で下回っている。企業動向関連と雇用関連からなるDIは、同1.6ポイント上昇の50.3と、3ヶ月ぶりに上昇し、横ばいを示す50を2ヶ月ぶりに上回った(注1)。



3月の先行き判断DIは、前月差2.3ポイント低下の46.3と2ヶ月連続で低下し、横ばいを示す50を2ヶ月連続で下回った。また、家計動向関連のウォッチャーによる景気の先行き判断DIは、同3.8ポイント低下の45.7と、2ヶ月連続で低下し、横ばいを示す50を2ヶ月連続で下回った。企業動向・雇用関連のウォッチャーによる景気の先行き判断DIは、同0.6ポイント上昇の47.4と、3ヶ月ぶりに上昇したが、横ばいを示す50を2ヶ月連続で下回った。



現在の景気の水準自体に対する判断DI(各分野計)は、3月は前月差0.2ポイント上昇の45.1と、3ヶ月ぶりに上昇したが、中立を示す50を8ヶ月連続で下回った。家計動向関連のウォッチャーによる景気の水準自体に対する判断DIは、同0.3ポイント上昇の42.5と、3ヶ月ぶりに上昇したが、中立を示す50を24ヶ月連続で下回っている。企業動向・雇用関連のウォッチャーによる景気の水準自体に対する判断DIは、同0.3ポイント低下の50.0と、2ヶ月連続で低下し、中立を示す50となった。



○内閣府では、全国調査での景気ウォッチャーの見方として「景気は、消費動向等への懸念により、このところ弱さがみられる。先行きについては、観光需要や公共事業前倒しへの期待等がある一方で、引き続き、先行き不安や金融資本市場の動向が企業、家計のマインド等に与える影響に留意する必要がある」とまとめ、下方修正した前月の判断を基本的に維持している。
(2月のまとめ)「景気は、円高、株安といった金融資本市場の不安定な動きの中、消費動向等への懸念により、このところ弱さがみられる。先行きについては、春物商戦やローン金利低下への期待等がある一方で、引き続き、先行き不安や金融資本市場の動向が企業、家計のマインド等に与える影響に留意する必要がある」


○東海経済については、「景気は、家計動向関連を中心に弱い動きが続いている。また、企業動向・雇用関連では持ち直しの動きが一服し、均してみると横ばいとなっている。先行きについては、伊勢志摩サミットに対する期待が続いているが、中国経済減速、円高、消費増税の有無などが不安材料となっている」とまとめられる。
(2月のまとめ)「景気は、家計動向関連を中心に弱い動きが広がっている。また、企業動向・雇用関連では持ち直しの動きが一服している。先行きについては、伊勢志摩サミットに対する期待が広がっているが、中国経済減速や株価の大幅下落が引き続き不安材料となっている」


○景気の現状判断DIは3ヶ月ぶりに上昇したが、横ばいを示す50を8ヶ月連続で下回った。家計動向関連の現状判断も3ヶ月ぶりに上昇したが、8ヶ月連続で横ばいを示す50を下回り、弱い動きが続いている。季節的には経済活動が活発になる時期であるが、好調なところとそうでないところのばらつきが見られる。一方、企業動向・雇用関連の現状判断は3ヶ月ぶりに上昇し、横ばいを示す50を2ヶ月ぶりに上回った。工場事故による2月の自動車生産の一部停止は終了しているが、原油安、世界経済の減速、円高など強弱両材料がある中、均してみると横ばいでの推移となっている。


○景気の先行き判断DIは2ヶ月連続で低下し、横ばいを示す50を2ヶ月連続で下回った。家計動向関連の先行き判断も同様の動きとなっている。季節要因による盛り上がりに対する期待が弱まっている。伊勢志摩サミットに対する期待が続いているが、消費増税を巡る不透明感が不安材料となっている。企業動向・雇用関連では3ヶ月ぶりにDIが上昇したが、横ばいを示す50を2ヶ月連続で下回った。中国経済の減速、円高、消費増税の有無が先行きの不安材料となっている。


(注1) 企業動向関連と雇用関連からなるDIは、内閣府HPに掲載されている地域別の各分野合計値から家計動向関連の値を除いた上で、「景気ウォッチャー調査」のDI算出方法に従って当社調査部にて試算した。


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