景気ウォッチャー調査(東海地区:2016年9月) ~ 現状判断DIは2ヶ月連続で低下、14ヶ月連続の50割れ ~
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2016/10/11
調査部 鈴木 明彦 塚田 裕昭 杉本 宗之


○10月11日に内閣府が公表した「景気ウォッチャー調査」によると、東海地区の9月の現状判断DI(3ヶ月前と比較しての景気の現状に対する判断:各分野計)は、前月差0.6ポイント低下の43.3と2ヶ月連続で低下し、横ばいを示す50を14ヶ月連続で下回った。家計動向関連(小売、飲食、サービス、住宅関連)DIは、同0.4ポイント低下の41.6と2ヶ月連続で低下し、横ばいを示す50を14ヶ月連続で下回った。企業動向関連と雇用関連からなるDIは、同1.0ポイント低下の46.7と3ヶ月ぶりに低下し、横ばいを示す50を6ヶ月連続で下回った(注1)。



9月の先行き判断DIは、前月差0.4ポイント上昇の47.9と3ヶ月連続で上昇したが、横ばいを示す50を8ヶ月連続で下回った。家計動向関連のウォッチャーによる景気の先行き判断DIは、同0.4ポイント低下の47.0と2ヶ月連続で低下し、横ばいを示す50を8ヶ月連続で下回った。企業動向・雇用関連のウォッチャーによる景気の先行き判断DIは、同2.0ポイント上昇の49.7と3ヶ月連続で上昇したが、横ばいを示す50を4ヶ月連続で下回った。



現在の景気の水準自体に対する判断DI(各分野計)は、9月は前月差0.8ポイント低下の40.2と2ヶ月連続で低下し、中立を示す50を14ヶ月連続下回った。家計動向関連のウォッチャーによる景気の水準自体に対する判断DIは、同2.3ポイント低下の36.6と2ヶ月連続で低下し、中立を示す50を30ヶ月連続で下回った。企業動向・雇用関連のウォッチャーによる景気の水準自体に対する判断DIは、同2.0ポイント上昇の47.4と2ヶ月ぶりに上昇したが、中立を示す50を6ヶ月連続で下回った。



○内閣府では、全国調査での景気ウォッチャーの見方として「景気は、持ち直しの動きがみられる。先行きについては、引き続き海外経済や金融資本市場の動向等への懸念がある一方、旅行・観光分野の回復、受注や求人増加の継続等への期待がみられる」とまとめ、現状判断を改善させている。
(8月のまとめ)「景気は、持ち直しの動きがみられる。先行きについては、引き続き海外経済や金融資本市場の動向等への懸念がある一方、公共工事の増加や求人増加の継続等への期待がみられる」


○東海経済についての東海地区の景気ウォッチャーの見方は「景気は弱い動きが続いている。家計動向関連では天候不順が、企業動向・雇用関連では円高がマイナス材料となっている。先行きについては、持ち直しが期待されているが、これらのマイナス材料が続くことが懸念されている」とまとめられる。
(8月のまとめ)「景気は弱い動きが続いているが、企業動向・雇用関連では、英国のEU離脱問題に対する懸念が落ち着いて円高が一服する中、やや改善してきている。先行きについては、景気を良くする材料が見つけにくい中、円高による企業活動の停滞に対する懸念が続いている」


○景気の現状判断DIは2ヶ月連続で低下し、横ばいを示す50を14ヶ月連続で下回った。家計動向関連の現状判断も0.4ポイント低下の41.6と2ヶ月連続で低下、横ばいを示す50を14ヶ月連続で下回り、弱い動きが続いている。家計動向関連では、景気を押し上げる材料を見つけにくい中、天候不順がさまざまなところでマイナス材料となっている。また、企業動向・雇用関連の現状判断は3ヶ月ぶりに低下し、横ばいを示す50を6ヶ月連続で下回った。生産に持ち直しの動きがみられるものの、円高が続いていることがマインドを厳しくしている。


○景気の先行き判断DIは3ヶ月連続で上昇したが、横ばいを示す50を8ヶ月連続で下回った。家計動向関連の先行き判断は2ヶ月連続で低下し、横ばいを示す50を8ヶ月連続で下回った。一方、企業動向・雇用関連はDIが3ヶ月連続で上昇したが、横ばいを示す50を4ヶ月連続で下回った。家計動向関連ではボーナスなど年末年始の季節要因に対する期待があるが、天候不順が続くことが懸念されている。企業動向・雇用関連では、電子部品・デバイスや自動車の増産一服が見込まれる中、円高が懸念材料となっており、季節的な需要の盛り上がりに対する期待も弱い。


(注1)企業動向関連と雇用関連からなるDIは、内閣府HPに掲載されている地域別の各分野合計値から家計動向関連の値を除いた上で、「景気ウォッチャー調査」のDI算出方法に従って当社調査部にて試算した。


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