2012年東海3県主要集客施設・夏休み集客実態調査東海地域の夏休みレジャーは、プール・海水浴、農業系施設などが好調。お盆の天候不順、猛暑、オリンピックの影響などで明暗。
全文紹介

2012/10/02
政策研究事業本部 名古屋本部 観光政策室長 田中 三文

三菱UFJフィナンシャル・グループの総合シンクタンクである三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(本社:東京都港区 社長:水野 俊秀)は、「2012年東海3県主要集客施設・夏休み集客実態調査」(東海地方の主要集客施設75施設へのアンケート調査2012年9月)を実施し、回答を得た73施設の夏休み(7月21日~9月2日の44日間)の集客実態を分析しました。

 

【調査結果の概要】
  • 今年の夏休みは、ロンドンオリンピック開催期間中(7/27~8/12)のテレビ観戦の影響、お盆前後の天候不良の影響、また、ほぼ例年と化しているが猛暑の影響などにより明暗が分かれた。
  • 夏休み期間中の集客数トップは、ナガシマリゾート(三重県桑名市)で、前年比で51万人増と大幅に集客数を伸ばしている。ナガシマリゾート内のジャズドリーム長島が日本一の店舗数となる増床をしている他、こども向け遊園地ゾーンの拡張、ポケモンの新アトラクションの新設などにより、女性からファミリー層まで幅広い集客に成功している。第2位は、前年同様に刈谷ハイウェイオアシスが入った。飲食・物販から温泉、公園、遊具などによって幅広い客層が楽しめる構成の人気は健在で、新東名高速道路の開通による通行量の増加も好影響となっている。
  • 夏休み期間中において昨年と比較(※今年は昨年より3日少ない)してみると、前年と比較できる今回回答の72施設のうち約3分の1の26施設(36.1%)が集客数を増やし、約3分の2の46施設(63.9%)が対前年比で集客数を減らしている。
  • 前年比で増加した施設をみると、プールや海水浴場などが目立つほか、農業系施設、農業産直市場などがある施設などが好調で集客数を伸ばしている。「食」や「産直」への関心が高まるなか、そうしたニーズを反映しているものと思われる。またその他では、企画展、イベント、あるいは追加投資の効果により集客を伸ばした施設が目立つ結果となった。
  • 逆に、前年比で減少した施設は、ロンドンオリンピックの影響(テレビ観戦で出控え)、お盆時期の天候不順、猛暑などをマイナスの要因としてあげており、個々の施設の特性によって明暗を分ける形となった。
  • 猛暑の影響については、約4分の1の19施設(26.4%、未回答を除く、以下同)が「悪影響を受けた」と回答しており、「好影響を受けた」と回答した施設(計6施設、8.3%)を大きく上回る。しかし、半数以上の40施設(55.6%)は、影響ないとしており、猛暑は当初から盛り込み済みという向きもある。
  • お盆時期の天候不良(突然の雨、天候変化、雷雨等)の影響については、31施設(43.1%)が「悪影響を受けた」と回答しており、屋内、屋外に関わらず全般的に影響を受けている。また、ロンドンオリンピックの影響についても、開催期間中の前年比減が明確である施設も見られるなど、14施設(19.4%)が「悪影響を受けた」としている。
  • 今年4月14日に開通した新東名高速道路の影響については、静岡県内での開通ということもあり、悪影響が3施設、好影響が4施設と、東海3県下の施設への影響はあまり見られなかったものの、コメントのなかには、関東圏からの来訪者が増えたなど、マーケットの変化がみられた施設もあった。
  • 前年比で最も伸びた「名古屋ボストン美術館」は、特別企画展「ボストン美術館 日本美術の至宝」開催の成功のほか、夏休みの美術部の校外活動が例年よりも多かったことが要因としてあげられている。
全文紹介 前のページへもどる

ページの先頭へ

1234567890