2014年東海3県主要集客施設・夏休み集客実態調査週末を中心とした天候不順、台風が大きく影響も夜間営業や趣向を凝らした企画により集客に手応え
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2014/10/14
政策研究事業本部(名古屋) 観光政策室 主任研究員 内田 克哉
副主任研究員 杉本 宗之

三菱UFJフィナンシャル・グループの総合シンクタンクである三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(本社:東京都港区 社長:藤井秀延)は、「2014年東海3県主要集客施設・夏休み集客実態調査」(東海地方の主要集客施設84施設へのアンケート調査2014年9月)を実施し、回答を得た81施設の夏休み(7月19日~8月31日の44日間)の集客実態を分析しました。

【調査結果の概要】
  • 消費税率引き上げ後、初めて迎えた夏休みは、税率引き上げによる大きな影響は見られず、一方で天候が集客に大きく影響を及ぼす結果となった。
  • 天候の影響に関する影響は、「雨天が多く悪影響」が47施設(58%)で、多くの施設が悪影響と回答した一方で、8施設(10%)が「雨天が多く好影響」と回答するなど、屋内施設など雨天を好影響と捉えた施設も見受けられた。また、猛暑が続いた昨年とは異なり、「猛暑日が少なく好影響」が8施設(10%)と、暑さの落ち着いた今年の気温を好機と捉える施設もあった。暑さが和らぎ、屋外施設でも来場しやすくなった一方で、特に台風を含む雨天が週末や盆休みに集中し、臨時閉館、イベントの中止、交通機関の不通による影響により、集客に影響が及んだ。
  • 消費税率引き上げの影響については、「特に影響はない」が34施設(42%)、「どちらともいえない」が29施設(36%)と回答しており、税率引き上げの影響はさほど大きくは無い。旅行に関して言えば、出控え、消費低迷などの影響は無いと言える。また、施設のリニューアルや拡充など、再投資に対する意向については、28施設(44%)が「慎重に検討したい」、18施設(29%)が「前向きに検討したい」と回答している。
  • 夏休み期間中の集客数トップは、ナガシマリゾート(三重県桑名市)で、245万人。次いで刈谷ハイウェイオアシス(愛知県刈谷市)が135万人、国営木曽三川公園・河川環境楽園 自然発見館(岐阜県各務原市)が95万人、中部国際空港セントレア(愛知県常滑市)は86万人と続いた。
  • 前年は4位であった国営木曽三川公園河川環境楽園自然発見館は、体験型プログラムを強化した結果、対前年比が約14%増と、集客数上位10位の中では最も高い増加率を示した。隣接する世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ(岐阜県各務原市)も、開業10周年の特別企画により広域からの集客性を高め、対前年比が約28%増と岐阜県では最高値を示しており、河川環境楽園内の各施設における企画等の相乗効果により、集客性が高まったと考えられる。
  • 昨年3位の中部国際空港セントレア(愛知県常滑市)は、8月10日に台風11号の影響を受け、航空便の欠航や空港へ接続する名鉄が不通となった影響により、集客数に大きな影響を及ぼした。
  • 対前年比の増加率が3位となった名古屋市東山動植物園(名古屋市)は、3年ぶりの夜間営業を行ったことにより、昨年の2倍を超える集客となった。その影響を受け、隣接する東山スカイタワー(名古屋市)も対前年比で約40%(増加率4位)の増加が見られ、隣接施設との回遊性を高める「相乗効果」が発現した例と言える。
  • 今年の夏休みの天候は、屋外施設や海水浴、屋外プールへの影響が大きい。特に海水浴は、軒並み前年を下回る結果となった。大きな集客が見込める週末の雨天や、盆休み序盤の台風の影響により集客を伸ばすことが出来ず、前年を下回る要因となった。
  • 昨年、伊勢神宮の式年遷宮により大きく集客を伸ばした二見プラザでは、その反動による減少が際立っている。同様に鳥羽水族館などでも、式年遷宮による集客効果の反動の影響がみられる。
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