地方圏在住の若年層の東京圏への進学、就職意向及び出身地へのUターン可能性に関する調査
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2018/06/11
自治体経営改革室 大塚 敬
研究開発第2部 沼田 壮人
研究開発第2部 山下 八重子

各地で「地方創生」を目的とした様々な施策が推進されていますが、国が公表した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」のKPI検証結果によると、地方から東京圏への人口流出は未だに続いています。そして、若い世代が進学、就職時に東京圏に流出することがその大きな要因であると言われています。
では、地方圏で暮らす若年層は、実際に東京圏への進学、就職やその理由、将来の地元へのUターンの可能性などについて、どのような考えを持っているのでしょうか。三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは、地方圏に居住する18歳から22歳の1,000人を対象として、これらの点について意識・意向調査を実施しました。

<調査結果概要>
■進学、就職の希望と東京圏への移住可能性について
  • 希望する進路先の所在地は、全体としては「地元の進路先以外は考えていない」が37.2%で最も多いが、大学への進学希望者は「東京圏の進路先以外は考えていない」が20.1%で最も多く、出来れば東京が希望、東京ではないが地元以外の地域が希望、も含めると大学進学希望者の52.3%が地元以外の進路を希望している。
  • 一方、「地元の進路先以外は考えていない」とする回答割合は専門学校・各種学校への進学希望者で高く、53.3%と過半数を占めている。
  • 長男、長女の場合も全体と比較して明確な傾向はなく、俗に言う、長男、長女が家を継ぐために地元に残らなければならないと考えるというような傾向は見られなかった。
■進路先の地域を希望する理由
  • 東京圏の進路先を希望する者は、進路先に関係なく、働く環境、生活する環境、学ぶ環境として東京圏に魅力を感じていることをその理由として挙げる者が多い。
  • 地元の進路先を希望する者も同様であるが、地元の場合は特に生活する環境として地元に魅力を感じていることをその理由として挙げる者が多い。
■東京圏の進路先を希望する者の将来のUターンの可能性
  • 東京圏の進路先を希望する者は、「東京圏でずっと暮らしたい」が最も多く、「将来はさまざまな地域に住んでみたい」がこれに次いでおり、地元に戻らない者が約5割を占めている。
  • 結婚や子どもができた時に地元に帰るという意向を持つ者は5%以下にすぎず、「仕事を定年退職したら地元に戻りたい」とする者も11.4%に留まっている。
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