少子高齢化社会を勝ち抜くビジネスモデル
全文紹介

2009/01 (2009 Vol.1)
経営戦略部 シニアコンサルタント 高橋 千枝子

 少子高齢化社会の進展により労働人口減少と現役世代負担増加が叫ばれている。高齢者はもはや安心して社会(政府)に支えてもらう存在という図式の成立は難しく、これからの高齢者は就業や社会参加を行う“生産人口”であり、自立した“消費者”として捉える必要がある。しかし現在の高齢者ビジネスは介護関連消費または彼らの非日常消費を狙ったものが多く、元気な高齢者の日常消費を上手く捉えたビジネスモデルはまだまだ少ない。高齢者をターゲットにするには「健康寿命」というキーワードが重要である。そこで、高齢者に限らず、昨今広まっている健康意識を「現代日本人の4つの健康意識」として紹介する。
 元気な高齢者の日常消費の担い手として期待されているのがドラッグストアである。セルフメディケーションの流れや改正薬事法、メタボリック特需などの追い風もあって、ドラッグストア市場は継続成長を実現している。
 本稿では少子高齢化社会を勝ち抜くビジネスモデルの成功事例として、北九州を拠点とするドラッグストア、株式会社サンキュードラッグを取り上げた。同社は高齢者の消費ポテンシャルに注目して、半径500mという狭小商圏型での地域密着戦略を推進している。商圏内のヘルスケア消費のカバレッジアップに戦略を集中させるだけでなく、メーカーとの共同による潜在的な消費発掘にも取り組んでいる。またさらなる高齢化を睨んで新たな業態や取り組みにも先手を打っている。高齢者のヘルスケア消費を堅実に捉え、その深耕と拡大をはかる戦略からは学ぶべき点が多い。

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