わが国のグリーンインフラストラクチャーの展開~生態系を活用した防災・減災、社会資本整備、国土管理~
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2015/02 (2015 Vol.1)
研究開発第2部(大阪) 副主任研究員
徳島大学環境防災研究センター 客員准教授
西田 貴明
国土交通省国土政策局総合計画課
国土管理企画室 専門調査官
岩浅 有記

近年、諸外国の自然環境保全、防災・減災、都市機能強化、農山村振興等のさま ざまな行政分野において、グリーンインフラストラクチャー(グリーンインフラ) という新たな概念に注目が集まっている。グリーンインフラとは、自然環境の持つ 力や仕組みを活かした社会資本整備、防災減災、国土管理ととらえられる。欧州、 米国においては、すでにグリーンインフラが行政文書として用いられ、既存のイン フラに新たな付加価値を与える政策や事業の展開が進められている。わが国にお いても、グリーンインフラは災害リスクの増大をはじめ、人口減少・少子高齢化、 地域経済の停滞、自然環境の劣化等、わが国のさまざまな社会的課題の解決を図る ために有効な概念となる可能性がある。わが国のグリーンインフラの概念形成にあ たっては、国際的な考え方との整合性を取りながらも、日本の社会情勢や自然環境 の特性を踏まえて、グリーンインフラの最大の特徴である多機能性や地域固有性を 確保することが求められる。そのうえで、わが国の社会的課題の解決に向けて、行 政、企業、大学、市民団体の連携と協働のもと、グリーンインフラの施策・事業の 展開が進められることが期待されている。

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