2022年度上期は、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復が進む一方で、国際的な経済・社会環境の変化が日本経済にも大きな影響を与えた。コロナ禍からの回復による急速な需要増とともに、ロシアのウクライナ侵攻による供給・物流網の混乱が世界的なインフレを加速させ、米国を中心とする金利引き上げとそれに伴う円安は、日本経済の大きな下押し要因となっている。インフレ・金利上昇・円安は、コスト高により地域企業の収益を圧迫するだけでなく、地域銀行自身にとっても経営上のリスクとして影響が懸念される。本稿では、22年度中間決算資料を基に、新型コロナや国際金融情勢の変化が地域銀行の経営環境に与えた影響を分析するとともに、経営課題に関して考察する。
(時事通信社「金融財政ビジネス」2022年12月22日号より転載)
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