ロジックツリー

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ロジックツリーとは、様々な物事や問題をツリー上に分解することで広がりと深さを検討し、問題解決策を導き出す体系的な整理方法を指す。

ロジックツリーを作成するにあたっては、重要な点は2つあり、1点目は各レイヤーの構造の一つひとつがMECE(別項「MECE」参照の事)になっていること、2つ目はレベル感(抽象度)を同等に揃えることである。以上の2点を注意しなければ、マインドマップと同様のものとなってしまい、体系的に物事や問題を整理出来ているとは言えない。正確に整理されているロジックツリーは下位に行くほど具体化・細分化されるという性質があり、作成後にチェックすることも大切である。
また、ロジックツリーを上手く活用するにあたっては、難しい点として第1段階の切り口設定が挙げられる。切り口を正しく意味のある設定にしなければ、MECEにならず、検討を進めたとしても手戻りが発生する可能性が高くなり、注意が必要である。

ロジックツリーには検討対象を構成要素に分解して作成する「Whatツリー」、問題の原因を具体化し追求する「Whyツリー」、問題解決を目的とした達成目標から作成する「Howツリー」の3種類が存在する。自らが解決したい問題に対して、何が目的なのかを見極め、3つの内どのツリーを作成するかを事前に頭の中で捉えておくことで思考の整理を行いやすくなる。
ロジックツリーの図を見たことがある方は多いと思われるが、問題に対して正確なロジックツリーを作成する秘訣は、何が目的でどのツリーを使用するか、MECEになる切り口は何なのかを丁寧に考えた上で作成することである。

(張 智視)