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ユーロ流通20年の成果と課題~今後10年でユーロの存在感はさらに弱まる方向へ~

2019/01/24
調査部
土田 陽介

○欧州連合(EU)の統一通貨であるユーロは、1999年1月から決済通貨として利用が開始された。すなわち、ユーロは今年(2019年)で利用開始から20年の節目を迎えることになる。

○ただユーロの位置づけは、準備通貨・決済通貨としての性格のみならず、資産防衛の手段、資金調達の手段としても、依然ドルには及ばない。それでもユーロ危機まではある程度プレゼンスを高めることに成功していたが、ユーロ危機以降はむしろ存在感を弱めている。

○米ドルの場合、米国が軍事力で国際秩序を維持しており、その対価として各国は米国債を購入する。EUが国際秩序の安定に寄与する軍事力を米国に代わって提供するか定かではないし、また財政統合がなされていない中で各国がユーロ圏の国債を積極的に購入するとは考え難い。

○EUが財政統合の深化という非常に大きな課題を克服して、ユーロの通貨としての位置づけを高めることができるかというと、各国で反EUの流れが止まらない現状を踏まえれば、極めて悲観的とならざるを得ない。ユーロはこの先の10年も米ドルに次ぐ二番手通貨としての位置づけを維持することが限界と言える。

○むしろ中国やインドなど新興国の台頭が著しい中で、相対的にユーロの位置づけは埋没する方向にあると言えよう。現に外為市場の取引においては、ユーロに替わって中国元が台頭しつつある。ドル依存から脱却したいという新興国も少なくないが、かといってユーロがそれに代わることができるかというと、極めて困難だろう。・・・・(続きは全文紹介をご覧ください)

調査部
研究員
土田 陽介

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