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コモディティ・レポート(2011年5月)

2011/05/30

I.原油市況 ~急落後、WTIは100ドル前後、ブレント110ドル台前半

原油価格(WTI、期近物)は、5月5日に約10ドル急落した後、100ドル前後を中心に推移している。北海産のブレント原油は、急落後、110ドル台前半を中心に推移している。5月に入って下落したとはいえ、依然として、原油価格の水準は高く、経済活動を抑制し、ひいては石油需要を下押しする圧力になっていると考えられる。欧州財政問題への懸念を背景にドル高観測も生じやすく、年後半にかけてWTI原油で90ドル割れ、ブレント原油で100ドル割れまで下落すると予想される。

II.ベースメタル市況 ~急落後、下げ止まり

LME金属指数は、5月上旬にて急落したが、足元では下げ止まりの動きが見られる。5月上旬の下落率は銀や原油に比べると緩やかだが、2~4月につけた高値に比べると、ニッケル、亜鉛、錫、鉛は2割程度下落し、アルミニウムと銅は1割以上下落している。この間、LMEにおいて不正取引があったとの嫌疑で捜査が行われているとの報道がある。もっとも、世界景気の拡大にともなって上昇するというベースメタル相場の基本的な変動パターンは変わっておらず、先行き、緩やかな上昇傾向が見込まれる。

III.トピック ~乱高下するコモディティ市況

5月5日にコモディティ全般が急落し、その後も中旬まで総じて下値を試す動きになった。下旬に入って、コモディティすべてが連動して下落する状況は一巡し、各コモディティが個別の要因により変動するようになっている。そうした局面で、米国の大手金融機関がコモディティ市況の見通しを上方修正したと報道され、注目された。過去の例では、金融引き締めの初期段階は、各コモディティが総じて価格上昇を続けることが多い局面であるが、今回は、量的緩和や中東情勢を材料に価格上昇が先行してきた原油などについては、価格が下落傾向で推移する可能性がある。

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