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コモディティ・レポート(2012年6月)

2012/07/06

I.コモディティ市況全般: 6月下旬にかけて下落

コモディティ市況は、総じて2~3月頃にピークをつけた後、下落傾向となった。6月には、FRB議長の議会証言を受けて追加金融緩和期待が後退したことや、スペインを中心に欧州の財政金融問題の成り行きが懸念された。6月29日のEU首脳会議の結果を受けて反発したが、上値は重いと思われる。

II.エネルギー市況: 6月下旬にかけて大幅下落後、急反発

原油市況は、6月に一時、ブレントで90ドル割れ、WTIで80ドル割れまで下落した。イランからの原油輸出は減少が見込まれるものの、他国の増産等により原油需給の逼迫は回避されそうだ。欧州財政金融問題や米中の景気減速による需要の下振れが意識される中、原油市況は軟調な推移が続くと見込まれる。

III.ベースメタル市況: グローバルな景気減速懸念で下落後、やや反発

銅市況は、5月中盤以降、8,000ドルを下回る推移が続き、6月には7,300ドル割れまで下落したが、足元では、市況はやや反発している。もっとも、夏休みの不需要期が迫っていることもあり、目先は、市況は再び軟調な推移になりやすいとみられる。その後は需要回復を受けて、緩やかに上昇すると思われる。

IV.貴金属市況: 金は1,600ドルをはさんで横ばい圏

6月~7月上旬の金市況は1,600ドルをはさんで横ばい圏の推移となった。米国の金融政策動向や欧州の財政金融問題が相場変動の材料になったが、大きな方向性は生じなかった。結果的に、金相場は、ドル相場との連動性が高くなった。引き続き、米金融政策や欧州問題を材料に、一進一退が続くと見込まれる。

V.トピック: 中国のベースメタル需要

2012年に入って中国のベースメタル需要に勢いがなくなっている。もっともその背景には、「環境対策としての産業規制」(鉛)、「不動産引き締めの影響」(亜鉛、ニッケル)、「海外景気の鈍化」(錫、銅)などがあり、必ずしも潜在的な中国内需の成長力が落ちてきたことを示す内容ではない。政府が政策を景気刺激の方向に転換しつつある中、輸出の鈍化が一巡すれば、再び中国のベースメタル需要は増え始めるだろう。

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