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グラフで見る景気予報(2019年3月)

2019/03/04
調査部

【今月の景気判断】

景気は横ばい圏で推移している。企業部門では、夏場から秋にかけての自然災害の影響が剥落したため、生産、輸出ともいったん持ち直したが、世界経済の回復力が弱まる中で、年明け以降は弱含んでいる。企業業績はコストの増加により減速感が強まっているが、省力化投資へのニーズなどを背景に設備投資の増加基調は続いている。一方、家計部門では、雇用情勢の改善が進み、企業の人手不足感が強まる中、賃金の持ち直しが続いている。また、個人消費は、自然災害の影響で一時的に減少したが、その後は緩やかに持ち直している。今後は、①人手不足への対応や、東京オリンピック・パラリンピックを控えたインフラ建設などの需要によって設備投資が引き続き増加基調で推移すること、②雇用・所得情勢の改善を背景に個人消費の持ち直しが続くことから、内需の底堅さは維持されるであろう。しかし、世界的にICT需要が落ち込んでいることに加え、米中貿易摩擦の激化への警戒感が徐々に米中両国の実体経済に波及しつつあり、世界経済の先行き不透明感が高まっている。このため、生産、輸出の弱含みが続き、景気が下振れるリスクがある。さらに、中東情勢、朝鮮半島情勢の緊迫化といった地政学リスク、米欧での政治的な混乱を受けた国際金融市場の動揺などによって世界経済が悪化すれば、景気が後退局面入りする可能性が高まる。

 

【当面の注目材料】

●世界景気~米中貿易摩擦の行方と、それが国際金融市場や世界経済に及ぼす影響
●企業活動~回復力の弱まっている海外景気の業績への影響、東京オリンピック・パラリンピックをにらんだ投資の動向
●個人消費~労働需給が一段とタイト化する中での賃金の先行きと、消費者マインドの動向
●世界情勢~米朝関係・中東情勢等の地政学リスク、米欧の政治的混乱の懸念

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