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グラフで見る景気予報(2020年6月)

2020/06/02
調査部

【今月の景気判断】

景気は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で悪化している。輸出は、ウイルスの感染拡大で世界経済が悪化する中で大幅に減少しており、インバウンド需要はほぼ消失している。内需においては、緊急事態宣言の発令・延長後、企業への休業要請、家計への外出自粛要請を受けて、個人消費は外食、旅行、レジャー関連への支出や高額商品を中心に急減している。また、企業業績や企業の景況感悪化により、設備投資は弱含んでいる。こうした内外需要の弱さを受けて、生産は減少している。さらに、就業者が大きく減少するなど雇用は改善が一服し、賃金は緩やかに持ち直しているものの、労働時間減少によるマイナスの影響を受けている。今後の景気動向は、外需においては、海外で経済活動の正常化に向けた動きがみられるが、順調に回復するにはなお時間を要するため、財の輸出は低迷が続く。また、当面は国境を越えた人の移動が厳しく制限される中で、インバウンド需要の低迷も続く。内需では、緊急事態宣言の解除後、政府による大規模な経済対策の効果もあって個人消費は持ち直しが期待されるが、自粛要請は段階的に緩和されるため、新しい生活様式の下で個人消費の回復ペースは緩やかである。また、生産性向上、省人化のための投資やインフラ関連投資は設備投資を下支えしようが、業績悪化、需要減少が続けば、投資を見送る動きが強まろう。一方、災害からの復旧・復興需要を背景に公共投資は高水準を維持し、景気を下支えしよう。目先の景気の最大の下振れリスクは、国内外で感染の第2波が生じること、雇用や賃金に悪影響が及び、個人消費がさら落ち込むことである。

【当面の注目材料】

  • ●新型コロナ関連~感染拡大の第2、3波の有無、新興国での感染拡大リスク、米欧での経済活動再開に向けた動き
  • ●個人消費~緊急事態宣言解除後の新しい生活様式の下での回復状況、雇用・所得への影響、経済対策の効果
  • ●企業部門~新型コロナの感染拡大による需要・供給両面への影響、企業業績と資金繰りの状況、設備投資の動向

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