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グラフで見る景気予報 (2021年5月)

2021/05/07
調査部

【今月の景気判断】

今年1月の2回目の緊急事態宣言の発出、期限の延長を受けて、個人消費を中心に景気は一時的に停滞したものの、感染拡大の一巡、緊急事態宣言の解除後は、持ち直しの動きが見られる。世界経済の持ち直しを受けて輸出は増加しているが、足元で増加は一服しており、インバウンド需要は消失したまま回復のめどはたっていない。内需においては、年明けの緊急事態宣言の発出を受けて減少した個人消費は、サービス向け支出を中心に均してみると引き続き弱含んでいる。一方、企業部門では、生産、収益が持ち直し、設備投資に持ち直しの動きが見られ、企業の景況感が改善するなど明るい材料が増えつつあり、雇用の悪化にも歯止めがかかっている。ただし、賃金は減少している。今後、外需においては、世界的な感染再拡大への懸念は残る中で緩やかな増加が見込まれるが、インバウンド需要の低迷は続く。内需においては、賃金の減少が続く中で、感染拡大の第4波と3回目の緊急事態宣言発出によって、個人消費は低迷が続き、対象地域の拡大や期間の延長によってサービス向け支出を中心にさらに落ち込む懸念がある。もっとも、政府による大規模な経済対策や災害からの復旧・復興需要が景気の下支え要因となるほか、設備投資の持ち直しや、ワクチンの普及もあって、感染拡大が一服すれば、景気は緩やかに持ち直していくと見込まれる。最大のリスク要因は、感染の拡大を背景に雇用・賃金の削減圧力が強まるなど企業のリストラの動きが広がることであり、その場合には景気が大きく下振れる可能性がある。

【今月の景気予報】

今月の景気予報2021年5月

【当面の注目材料】

  • ・新型コロナ関連~緊急事態宣言の期間延長、対象地域拡大の有無と、ワクチンの普及状況
  • ・個人消費~緊急事態宣言下のサービス消費への影響
  • ・企業部門~感染状況の需要・供給両面への影響、企業業績と資金繰りの状況、業績の二極化の動向

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