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グラフで見る景気予報 (2021年11月)

2021/11/02
調査部

【今月の景気判断】

景気は緩やかに持ち直しているが、緊急事態宣言の発出と解除、新規感染数の増加と抑制に合わせて経済活動の制限と緩和が繰り返される中で、依然として一部に弱さが見られる。外需においては、インバウンド需要は消失したままであるうえに、半導体等の不足による自動車の生産制約によって、財の輸出も足元で弱含んでいる。また、内需においては、雇用が一進一退で推移し、賃金が緩やかに増加する中で、個人消費は夏場における新型コロナウイルスの感染第5波の拡大の影響に、自動車販売の低迷が加わり弱含んでいる。一方、企業部門では、製造業を中心に業績の回復を背景に景況感が改善し、設備投資が緩やかに増加しているが、対面型サービス業を取り巻く環境は極めて厳しく、業種間で格差が広がっている。今後は、緊急事態宣言の全面解除と、ワクチン接種が進んでいることを受けて、対面型サービスを中心に個人消費は緩やかに持ち直すと期待され、景気の緩やかな持ち直しは続こう。また、賃金が緩やかに増加し、雇用情勢の改善が見込まれるなど、個人消費を取り巻く環境は改善しつつある。さらに、半導体不足も解消に向かい、自動車生産も徐々に持ち直すと予想される。このため、製造業の生産活動や輸出の回復が見込まれ、企業の設備投資は緩やかな持ち直しが続こう。景気のリスク要因は、感染第6波の発生・拡大、海外景気の悪化、原油など資源高の影響である。特に、緊急事態宣言の再発出など経済活動が制限される事態になれば、雇用・賃金の削減圧力が強まり、海外景気の悪化と投資が抑制されるなど企業のリストラの動きが広がり、景気が大きく下振れることが懸念される。

【今月の景気予報】

今月の景気予報2021年11月

【当面の注目材料】

  • ・新型コロナ関連~感染やワクチン接種の状況、ワクチンパスポート導入など経済活動と感染対策両立の在り方
  • ・個人消費~感染拡大一服後の個人消費の回復動向、リベンジ消費の規模、物価上昇の影響
  • ・企業部門~グローバルサプライチェーン停滞のリスク、業績の二極化の行方、資源価格上昇の業績への影響

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