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地球温暖化緩和対策における温泉源を利用した地熱発電の可能性

2007/10/01

 地球温暖化の影響緩和についての1つの策として、二酸化炭素排出の削減を目標とした地熱発電利用の可能性について提示する。地熱は、日本列島固有の重要なエネルギー資源の1つであり、安定したエネルギーが供給されているにもかかわらずもっとも開発が遅れている。温室効果ガスの排出源の大きな要因の一つであるエネルギー転換部門の二酸化炭素排出削減可能性として、日本国内では近年開発が停滞している地熱発電に注目した。特に100~数千kw出力規模の温泉ホテルにおける、現在までの自家用地熱発電所の稼働や利用に注目して、経済面、利便面、さらに環境面の評価を行った。また、地熱発電のこれからの可能性としてカリーナサイクル発電について評価を加えた。すなわち、実際に国内で製鉄所内の発電所として使用されている事から、代表的な日本の重要な観光資源である温泉源を用いて発電が行えることが分かった。その結果、中小規模の地熱発電所、カリーナサイクル発電法、さらに温泉を温源とすることを組み合わせる事によって、より効率的な発電が可能となり、経済的な面でも利用が広がる事が示唆された。さらに、現在草津温泉が実施しているプロジェクトの発電所の規模や、日本で最も小規模な地熱発電所であっても、温泉地に設置した場合、年に20,000~300,000[t-CO2/年]の二酸化炭素が削減可能であることが明らかになった。日本の地球温暖化防止における大きな対策として提案する。

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