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日本的文明による地球環境問題解決への提言

2009/10/01

 21世紀はおそらく森の民・稲作漁撈民としての日本人の第8番目の危機の時代となるだろう。家畜の民・畑作牧畜文明の地球支配をもはやおし止めることはだれにもできない。日本は西洋の家畜の民・畑作牧畜文明の超大国アメリカと、東洋の家畜の民・畑作牧畜文明の超大国中国にはさまれて、国家や民族のアイデンティティーの喪失の危機にさらされる可能性さえある。いやすでに未来を担う子供達の歴史の教科書から、日本人のアイデンティティーの原点である縄文時代の記述が削除されたことは、すでに日本民族のアイデンティティーの喪失がはじまっているということである。
 かつて稲作漁撈民としての倭人が他の先住民族とその文化を根絶やしにしていったように、今度は縄文の森の民・弥生の稲作漁撈民としての日本人が同じ立場にたたされることになるのである。また、今の世界の各地で引き起こされている「文化の破壊」は、近い将来に日本でも引き起こされる可能性があるのである。
 日本が21世紀にも世界に通用する普遍的な文明原理をもった国家として存続するためには、どうすればよいかを真剣に考えなければならない時にたちいたっているのである。
 そのためには私は日本人が森の民・稲作漁撈民であることをはっきりと自覚し、「森の文明」と「米の文明」にこだわり、その植物文明の文明原理を核として日本国家と日本民族の未来像を構築し、「森の環境国家」1として生き残るしかないと思うのである。
 本稿ではそのための国家戦略として、以下の7つの戦略を提言する。
 1.地球観・生命観・歴史観・文明史観の転換  2.森里海の連環を基本とした森の環境国家構築
 3.森里海の連環を核にした国土の防衛と保全  4.環境戦士の育成と日本的環境倫理の啓蒙普及
 5.節度ある市場メカニズム社会の構築  6.国際結婚の奨励と桃源郷構想の推進
 7.生命文明の時代の構築  である。

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