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日本企業における職場マネジメントの特徴と女性活躍推進

2013/04/30
塚田 聡

企業において女性が活躍するためには、両立支援、またはワーク・ライフ・バラ ンス(WLB)支援の視点と均等施策の視点が不可欠であり、日本においては男女 雇用機会均等法と育児・介護休業法により法的な制度としては整備されてきた。し かしながら、先進諸国と比べ日本における女性活躍推進は、両立/均等の両側面と もに改善傾向にはあるものの、その進展のスピードは遅い。その最大の理由として 労働時間の長さが挙げられるが、本稿では、日本における女性活躍推進がなかなか 進展しない現状について、日本企業の職場マネジメントにその原因を探る。

従業員のシナジーの発揮や一体感の醸成、環境変化に対応可能な組織としての有 機的な柔軟性といった職場マネジメントは日本企業の強みでもあった。しかしなが ら、他方で長時間労働となりがちなこと、高コンテクスト文化の理解が必要とされること、そしてそれらに対 応できない社員はキャリア形成が限定されるという構図があり、日本企業において行われている職場マネジメ ントでは、女性が役割/スキルに見合う活躍をすることは非常に困難であるといえる。

日本企業の強みはそのままに、弱みを軽減し、日本企業にとって今後ますますその活躍が不可欠な女性の能 力発揮を実現できる職場マネジメントへの転換が求められる。その結果として恒常的な長時間労働が是正され、 女性社員の両立が一層進展するだけでなく、女性社員が役割/スキルに見合う活躍をし、公平に評価されれば、 結果として管理職に登用される女性が増えていくことになるだろう。

共生社会部
主任研究員
塚田 聡

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