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地方創生のための「プラス・トーキョー」観光戦略

~五輪文化プログラムによる国際観光の振興~

2015/05/11

2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会(以下「2020 東京五輪」) は、日本におけるインバウンド観光の拡大に強い追い風となることが期待される。

なお、ロンドン五輪の際には、「ロンドン・プラス(London Plus)」という名称 の観光キャンペーンが実施された。これは、海外からの観光客がロンドンに滞在す るだけでなく、もう1 都市プラス、または2 都市プラスして、他の都市にも足を延 ばしてもらおうという英国政府観光庁による観光キャンペーンであった。この「ロ ンドン・プラス」を継承して、その東京版である「東京プラス」という戦略が観光庁 において想定されているようである。

一方、国土交通省の推計によると、2020 年以降の成田空港および羽田空港 は、需要が処理能力を超過する懸念が高い。また、日本政策投資銀行の推計によると、訪日外国人が政府の目標 (2020 年に2,000 万人)並みに増加するケースにおいては、2020 年の東京の宿泊需給は需要超過と予測さ れている。

こうした予測を踏まえ、訪日外国人の目標を達成するためには、成田・羽田以外の地方都市の空港により積極 的に入国してもらい、宿泊に関しても地方都市に宿泊・滞在していただく、という方策が考えられる。

すなわち、「東京プラス」とするのではなく、これを逆転させ、地方都市に訪日外国人を直接誘導したうえ、 2020 東京五輪の観戦等に関しては国内交通で対応するという「プラス・トーキョー」が、日本が目指すべき戦 略であると考える。

そして、2020 年に向けて「プラス・トーキョー」戦略を日本全国の地方都市で展開する際に、各都市において、 滞在する観光客を惹きつける要素として、「文化プログラム」が大きな役割を果たすものと期待される。

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