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2009年~2012年にかけてのユーロ危機の関連する企業と銀行への影響

2015/11/09

2009年から2012年にかけてのユーロ危機は特に欧州に関連する企業や銀行に各種の影響を与えた。このユーロ危機はギリシャの信用リスクの上昇が発端であったが、このギリシャの信用リスクそのものよりも、通貨ユーロの崩壊による為替リスクが発生するとの懸念が生じたことが危機を深めた大きな要因である。

この為替リスクを含めた市場リスクの問題に焦点が当たったことで、企業は金融機関が磐石ではないとの認識を強く持つことになり、欧州でも大手企業を中心に資金調達の軸足を銀行借入から資本市場調達に移し、取引金融機関を逆選別する動きが発生した。さらに金融取引におけるカウンターパーティ・リスクへの注目により金融取引の優良銀行への集中がすすんだ。

また金融機関自身の資金調達構造の問題によりプロジェクト・ファイナンス等の長期融資案件にも大きな影響が出、これが企業と金融機関の取引全体に影響する事例も発生した。

このような状況はすでに一般化しており、欧州のみならず世界中の大手金融機関・企業にとって戦略の再構築が必要となっているが、このなかでひとつの鍵となるものは企業と金融機関の長期的に持続可能な関係の構築模索である。

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