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グリーンインフラとしての農林水産業における期待

2017/02/15
森口 洋充

グリーンインフラとは自然の機能や仕組みを活用した社会資本整備、土地利用管理の考え方である。一方で、日本では農業生産を通して農村における独自の生態系が育まれ、維持されてきた。加えて、国土形成の歴史の中でため池や水路、水田、住宅、里山といった社会資本整備を蓄積し、それらを維持管理する社会システムを構築してきたのである。このことから、日本ではまさに、農業や農村そのものがグリーンインフラとして機能してきたといえるであろう。

本稿では、このような農村部における社会資本、土地利用を「農村グリーンインフラ」ととらえ、この農村グリーンインフラがわれわれに対して発揮している生態系サービスについて具体的な例示とともに概観した。さらに、現在農村グリーンインフラが直面している課題に加え、近年の農業や農村を取り巻く新しい動きと農村グリーンインフラに対する期待について、いくつか例示した。最後に、人口減少社会において求められる新たな農村グリーンインフラ整備の方向性を提示し、実現に向けてクリアすべき課題について整理した。

環境・エネルギー部
主任研究員
森口 洋充

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