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知識が鍵を握る高齢期の生活設計

貯蓄の枯渇を防ぐ②

2021/05/21
古賀 祥子

【シリーズ「貯蓄の枯渇を防ぐ」タイトル一覧】

① 高齢期の家計収支を探る
② 知識が鍵を握る高齢期の生活設計・・・<本稿>
③ 高齢期のお金に関する心配と軽減策

  • 本稿では、高齢者における将来の生活設計およびその見通しの状況を確認し、お金や制度に関する知識量との関係について分析を行った。
  • 高齢者が生活設計上想定している寿命は、性、年齢階級、就業状況に関わらず、実際の平均寿命より短いことがわかった。60歳代では男性で3~4年、女性で6~7年短く、70歳代女性でも5~7年短く設定されていた。
  • 将来の生計の見通しでは、性、年齢、就業状況に関わらず、「いずれの方法でも賄えそうにない」割合が4分の1を占めていた。想定寿命の見積もりの短さを考慮すると、貯蓄の取り崩しで生活が賄えると回答している約4割についても、取り崩し期間が想定よりも長期化して、貯蓄高が枯渇するリスクがある。
  • 高齢期のお金や制度に関する知識量が多い人ほど、長寿化に対する備えを行い、民間の医療保険や介護保険の加入率が高いという傾向がみられた。また、知識量が多い人は、想定寿命をより長く設定しており(現実的な寿命に近づく)、現在の貯蓄高などで将来の生計見通しで賄えるとする割合が高かった。
  • 貯蓄高が300万円未満の世帯であっても、知識量が多いほど、収入額に応じて月額支出額を柔軟に決める、民間の医療保険に加入する、体力・気力が続くまでは就労を継続するなどの対応を行っており、約7割が将来的に生計は賄えると回答していた。
  • 高齢期のお金や制度に関する知識は、高齢期の生活設計において重要な役割を果たしていることが分かったことから、今後は、壮年期、中年期から晩年まで高齢期の生活設計について学び、相談できる環境整備が必要と考えられる。

続きは全文紹介をご覧ください。

共生・社会政策部
副主任研究員
古賀 祥子

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