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東海の夏休みレジャーは、猛暑で明暗。 プール・屋内施設は健闘も、7割の施設で集客減

2010/10/12
田中 三文

三菱UFJフィナンシャル・グループの総合シンクタンクである三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(本社:東京都港区社長:水野 俊秀)は、「2010年東海3県主要集客施設・夏休み集客実態調査」(東海地方の主要集客施設へのアンケート調査2010年9月)を実施し、夏休み(7月17日~8月31日の46日間)の集客実態を分析しました。

【調査結果の概要】

  • 今年の夏休みは、前年の「長梅雨と梅雨明け以降の好天」と比べると、晴天日は多かったものの気温35℃以上の猛暑日が続いた影響が集客数を左右する結果となった。
  • 夏休み期間中において昨年と比較(※今年は昨年より1日多い)してみると、今回回答の73施設のうち約7割の51施設(69.9%)が対前年比で集客数を減らしており、逆に10%以上伸ばした施設も11施設(15.1%)に留まっていることからも、集客数においては全般的に苦戦する施設が多い結果となった。
  • 猛暑の影響については、約6割の42施設(58.3%、未回答を除く、以下同)が「悪影響を受けた」と回答しており、「好影響を受けた」、「影響ない」と回答した施設(計18施設、25.0%)を大きく上回る。アンケートのなかには、好天でありながら、猛暑による出控えが見られたとするコメントも目立つほか、お盆後半の雨天の悪影響についてのコメントも目立った。
  • 対前年比増の施設を見ると、ほとんどが、プール系の施設及び屋内施設(博物館、美術館、水族館など)となっており、これらの施設が猛暑の恩恵を受けた形となった。逆に、屋外の公園や遊園地系施設の多くはいずれも苦戦しており、猛暑の影響の明暗が分かれた。
  • また、猛暑の影響に加え、消費不況の影響も見られ、各施設の回答には、飲食部門の売上減についてのコメントが目立った。消費不況の影響についてのアンケートへの回答では、約半数の35施設(49.3%)が消費不況の「悪影響を受けた」としており、「好影響を受けた」とする施設が3施設(4.2%)に留まっていることからも、猛暑による食欲減退、滞在時間の減少と消費不況により、売上面でも厳しい結果となった。
  • その他、「高速道路一部無料化」及び「中国人観光客」の影響を聞いたところ、高速道路については、「悪影響」と回答した施設が14施設(19.2%)で、「好影響」と回答した7施設(9.6%)を上回った。また、「中国人観光客」については、まだ7月のビザ緩和策の直後であったため、その影響とは一概には言えないが、「大幅に増えている」が2施設(2.9%)、「やや増えている」が16施設(23.2%)で、減っている施設はゼロであることからも、中国人観光客の増加の影響が出始めていることがわかる。
  • 集客数の1位は、227万人の「ナガシマリゾート」(3.2%増)で、アウトレット施設が猛暑の影響を受け減少したもののリゾート全体では7万人増と当地域では依然、圧倒的な集客数を示している。2位は127万人の「刈谷ハイウェイオアシス」(3.2%増)。公園施設の利用客が減少したものの、伊勢湾岸道路の通行量増加もあり、前年よりも増加。3位は95万人の「中部国際空港セントレア」(2.1%減)、4位は、野球以外のコンサートなどにより大幅に増加した約74万人の「ナゴヤドーム」(16.1%増)、5位はプール施設は増加したものの、商業施設が前年のリニューアル効果の反動で全体では減少した68.5万人の「ラグーナ蒲郡」(1.3%減)であった。
  • 前年比で最も伸びた「トヨタテクノミュージアム 産業技術記念館」は、猛暑下における全館冷房完備という利点に加え、こども向け体験ゾーンのテクノランドのリニューアル効果もあり、大幅な増加となり、同館としては愛知万博の年を除けば過去最高を記録した。
研究開発部
上席主任研究員
田中 三文

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