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2014年度東海3県主要集客施設・集客実態調査

施設リニューアル、特別イベントの開催で集客伸ばすも夏場の悪天候も影響し、6割の施設で前年比減

2015/05/18
内田 克哉

三菱UFJフィナンシャル・グループの総合シンクタンクである三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(本社:東京都港区 社長:藤井秀延)は、「2014年度東海3県主要集客施設・集客実態調査」(東海地方の主要集客施設へのアンケート調査、2015年4月実施:回答数は70)により、2014年度(2014年4月~2015年3月)の集客実態を分析しました。

【調査結果の概要】
●各施設の集客数の状況
  • 「ナガシマリゾート」(三重県桑名市)が、1,505万人と9年連続でトップ。夏休み期間中の台風などの悪天候が影響し、前年度の値を下回るも、遊園地の新アトラクションの導入などで注目を集め、ほぼ前年度の値を維持した。
  • 2位は愛知県トップとなる840万人の「刈谷ハイウェイオアシス」(愛知県刈谷市)で、施設全体のリニューアルの効果もあり、前年比で2.4%増加した。
  • 3位は約620万人の「中部国際空港セントレア」(愛知県常滑市)で、空港開港10周年の記念イベントの効果が大きく、前年比で2.3%増加した。
  • 4位は岐阜県トップとなる約448万人の「国営木曽三川公園・河川環境楽園」(岐阜県各務原市)で、世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふの開館10周年特別企画や、併設するハイウェイオアシス川島のリニューアルにより集客数が増加した。前年比6.3%は、集客数上位10位までの中では最も高い値を示している。
  • 5位は約409万人の「ナゴヤドーム」(愛知県名古屋市)で、プロ野球以外のスポーツイベント等が好調で集客を伸ばしている。
●対前年比の傾向 ~施設リニューアルと注目度の高いイベントが集客を伸ばす~
  • 対前年比の集客数では、70施設中30施設(42.9%)が前年を上回った。集客数上位10施設のうち6施設が前年比を上回り、集客上位施設においては全般的に好調であった。一方で夏休み期間中の台風や週末の雨天などの悪天候の影響を受けた施設や、2013年度に伊勢神宮の式年遷宮の効果を受け、集客が大幅に増加した施設は、対前年での減少傾向がみられる。
  • 施設リニューアルがきっかけとして集客を伸ばした例も目立つ。対前年比増加率の1位の「久屋大通庭園フラリエ」(愛知県名古屋市)は、2014年9月にレストラン、カフェなどを備えた庭園をリニューアルオープンさせ、集客を大きく伸ばした。2位の「豊川市赤塚山公園」(愛知県豊川市)は、動物とふれあえる施設をリニューアルオープンした事が好影響をもたらした。
  • 特別イベントがきっかけとして集客を伸ばした例としては、対前年比増加率3位の「セラミックパークMINO」(岐阜県多治見市)で、国際陶磁器フェスティバル’14において外国人を含む来訪者が増加した。また、4位の「トヨタ産業技術記念館」(愛知県名古屋市)は、開館20周年イベントにより、集客を大きく伸ばした。
●消費トレンド
  • 消費単価については、「消費単価全体」「飲食」「乗物・体験等」「買い物」といずれの項目も「変わらない」と回答した施設が多くを占める。その中で、「乗物・体験等」については、「上がった」が14.6%を示し、「下がった」(10.4%)を上回っている。
  • 消費税増税後の影響について前年比較を見ると、「どちらともいえない」が41.2%、「特に影響はない」が29.4%を示した。「悪影響を受けた」と回答した19.1%は、主に産直品や土産物などの物販を取扱う施設が含まれている。
  • 円安の影響に関連し、訪日外国人の来訪状況は、約30%の施設が「外国人客が増えた」と回答し、名古屋市内の施設を中心に、中国・台湾をはじめとしたアジアからの来訪者が増加している。
研究開発部
主任研究員
内田 克哉

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