政策・経営研究39号最終
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なぜTPPが必要なのか47らに③米国の株式、国債、社債等の購入を通して海外から米国に資金が還流し、経常収支赤字の拡大が持続可能であったこと、等複合的な要因が考えられる。しかし、米国の経常収支赤字の拡大を梃子にしたこのような世界経済の成長メカニズムはもはや機能しなくなった。世界経済のバブルは終わりを告げ、経済成長ペースは、高齢化の進展に見合った潜在的な成長ペースに減速してきたと考えられる。そして、世界経済の成長力の低下は、個々の国や地域に対して、リーマンショック後の新たな立ち位置を探すという課題を投げかけることになった。図表3は、米国、欧州、中国等各国・地域のGDPの規模の推移を5年ごとに見たものである。米ドルに換算した規模を比較したものであるから、その時々の為替水準図表1 減速する世界の経済成長率図表2 次々とピークアウトする各国の生産年齢人口比率出所:IMF、内閣府注:生産年齢人口比率(%)=生産年齢人口÷総人口。図中の△はそれぞれの国における同比率のピークを示す。出所:国連

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