政策・経営研究39号最終
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環太平洋パートナーシップ(TPP)協定56季刊 政策・経営研究 2016  vol.3る(図表12)。日本からの輸出が大きく拡大していたリーマンショック前の時期でも日本の輸出シェアは低下トレンドを続けていた。為替が円安であろうと円高であろうと、日本の輸出シェアはほぼ一貫して低下している。リーマンショック前は世界経済が30年ぶりの高成長を遂げていたので、日本からの輸出が拡大し、輸出競争力の低下が表に出てこなかった。しかし、リーマンショック後に世界経済が減速してきたことによって、日本の競争力の低下が隠しきれなくなってきたのではないか。かつてのように、輸出の拡大を起点とした経済成長が実現しないとなると、日本の経済成長にとっては大きな問題となる。(2)意外と堅調だった個人消費リーマンショックが日本経済に与えたインパクトは大きく、通常であれば安定している個人消費ですらも減少を余儀なくされた(図表13)。しかし、ショックの影響が図表13 個人消費:リーマンショック後は堅調に回復。消費増税で下方シフトし横ばい図表14 個人消費は所得の動きに連動出所:内閣府「四半期別GDP速報」注:後方4四半期移動平均出所:内閣府「国民経済計算年報」

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