政策・経営研究39号最終
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なぜTPPが必要なのか59ている。老朽化した設備の拡大を背景に維持更新投資に対するニーズは拡大しており、設備投資は緩やかな増加を続けている。(4)顕在化する供給制約1970年代前半に高度成長が終わりを告げて以降、バブル崩壊、リーマンショック等を経て日本の経済成長率はしだいに低くなってきた。経済成長率の長期的な低下傾向は、もっぱら、国内・海外の需要の伸び悩みで説明することができた。しかし、最近では供給力の制約も顕在化してきているようだ。前述の通り、設備投資が国内ではあまり出てこなくて、海外での投資のウェイトが高まってくると、日本から輸出しようとしても生産能力が足りないという問題が出てくる。もっとも、設備稼働率がまだそれほど高くないので、全体としては供給力が過図表17 リーマンショック前の水準を回復していない設備稼働率図表18 老朽化した設備に対する維持更新ニーズは高い注:設備稼働率は稼働率指数(2010年=100)に2010年の実稼働率である76.7%を乗じて算出出所:経済産業省「鉱工業指数」注:「平成6年特定機械設備統計調査」と比較可能な機種のみを対象としている出所:経済産業省「生産設備保有期間等に関するアンケート調査」(2013年5月)

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