政策・経営研究43号最終
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2020年代の日本経済3日本経済は多くの課題に直面しているが、ここでは特に、・労働力人口の減少とそれを主因とする潜在成長力の低下・海外主要国の高齢化等による世界経済の減速とわが国への影響・社会保障支出の持続的拡大による財政状況の悪化の3点に焦点をあてて、検討する。(1)労働力人口の減少と潜在成長力の低下 ~生産性向上がカギ①女性と高齢者の参加拡大でも、労働力人口の減少は不可避まず、少子高齢化による生産年齢人口の減少と、それに呼応した労働力人口の減少は、対処すべき最大の課題といえるだろう。よく知られる通り、国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2015年に6,858万人であった生産年齢人口(15~64歳の人口)は、2030年には5,949図表3 生産年齢人口の推移(含む将来推計)注:国立社会保障・人口問題研究所は本年4月10日に平成29年推計を公表しているが、本稿のベースである3月発表の当社中期見通しでは同研究所の平成24年推計を使用した。予測は「日本の将来推計人口」における<出生中位・死亡中位>出所:厚生労働省「人口動態統計」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(2012年1月推計)」2日本経済が直面する課題と対応図表1 実質GDP成長率の予測図表2 1人あたり実質GDP成長率の予測注:予測は当社調査部出所:内閣府「国民経済計算年報」注:90年度から95年度の伸びは93SNA、予測は当社調査部出所:内閣府「国民経済計算年報」

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