政策・経営研究43号最終
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シンクタンク・レポート58季刊 政策・経営研究 2017  vol.3の第51位となっている(ART NEWSPAPER 2017:14)。このような観光客の増加は、地域の経済活動に大きな経済波及効果をもたらしている。「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」の資料によると、同美術館の活動によってもたらされた直接支出は、2009年に約2億451万ユーロに達した。この直接支出は、スペイン全体における約1億8,558万ユーロのGDPとバスク自治州における2,527万ユーロの税収を増大させる効果を誘発した。また、合計3,695名分の雇用を維持することにも貢献した(Guggenheim Museum Bilbao 2012)。このうち、バスク自治州への税収効果だけに限定しても、開館から5年後の2002年には累計で約1億4,352万ユーロに達しており、巨額と評価された建築費(1億3,000万ユーロ)をわずか5年という短期間で回収できたことを意味している。近年になり、バスクの食文化が極めて高い水準であるという認知が日本でも広がっている。たとえば、ANAの図表2 「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」の経済波及効果(単位:ユーロ)出所:Guggenheim Museum Bilbao(2012)をもとに筆者作成図表3 ビルバオ・グッゲンハイム美術館出所:筆者撮影4ビスカヤ県およびビルバオ市による食文化政策

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