2020-2021SEARCH
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32021-22 SEARCH観光教育に関するフォーラムの開催~オンラインツールを用いた参加型のワークショップ~2018年3月の学習指導要領改訂により、高等学校の商業科では「観光ビジネス」の科目が導入される等、観光教育の需要が高まっています。観光庁では観光立国の実現を目指し、人材育成や持続可能社会の観点から観光教育の普及を推進しています。2020年度に弊社が支援した業務では初等中等教育における観光教育の意義や価値を検討し、その検討結果を踏まえて「観光教育フォーラム2021」を開催しました。オンライン開催によりシンポジウムには181名、ワークショップには36名が全国から参加しました。ワークショップは、「観光で新たな学びをデザインする」をテーマに開催しました。オンラインでも効果的なワークショップとするためにデジタルホワイドボードを活用しました。デジタルホワイトボードは参加者自身が意見を書いた付箋を貼ることできるため、対面でのワークショップと遜色ない闊達な意見交換ができます。教育現場で教鞭をとる先生、学生(小学生も参加)、観光を生業とする事業者など多様な立場の参加者が各々の取組を共有し、様々なアイディアを創出することで、観光教育の可能性を広げることができました。弊社では、関係主体のネットワーク構築や理解醸成において、参集が難しい状況においても様々なツールを用いた手法で支援いたします。公共施設の再整備検討:住民ワークショップを通して市長に提案市民会議に参加された住民代表者による市長への報告提案書の説明風景(右端:サポートする弊社スタッフ)三島市役所は昭和35年に建設され築60年を経過しています。市庁舎が抱える問題を共有し、市庁舎整備に関する市民意見を直接確認するために、「三島市庁舎のあり方を考える市民会議」が開催されました。令和2年2月に第1回を開催し、高校生から80歳代までの市民47人が、見学会やグループワークを行いました。新型コロナウイルス感染症の影響があり、参加者が集合できる会議の開催可否を都度検討し、時期を変更しながら実施しました。施設の老朽度や使い勝手の悪さなどの問題点を確認したり、新しい庁舎を建設するべきかといった庁舎の整備方法、建設候補地の検討、庁舎に求める理想像などを検討しました。本プログラムは、庁舎整備に関するアンケート調査の回答者の中から、市民会議に参加意思表明をされたメンバーで構成され、ワークショップでの協議成果をもって、市長への提言書をとりまとめています。成果を受け取った市長は、「皆さんの意見を今後の基本構想、基本計画に反映させたい」と述べられ、2031年4月の供用開始を目指して、市側で検討を進めると説明されています。本件ではワークショップの企画・運営に始まり、議論していただくための資料作成、成果のとりまとめ、市長の報告まで、最初から最後まで伴奏支援させていただきました。

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