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●●●●2Ota KatsuhisaMotohashi Naoki2022-23 SEARCH名古屋を拠点に地域を良く知るメンバーで厚みのある組織を構成します。幅広い視野と深い専門性を元に、寄り添いながら地域課題の解決に向け取り組みます。豊富なネットワークを活用し、産・官・学・金のつなぎ役になります。地域の未来像を共に考え、行動します。存在感があり、信頼される総合シンクタンクを目指します名古屋本部副本部長研究開発第1部長上席主任研究員研究開発第2部長上席主任研究員2020年初頭からのコロナ禍は、私たちの暮らしや地域のあり方に大きな変化をもたらしました。観光や飲食業、公共交通機関等、人が集まり、動くことを前提にした産業は特に大きな打撃を受けました。それだけでなく、人と会えない、会わないことで、孤独や孤立、社会の分断も生じていると言われています。一方で、コロナ前には極めて限定的だったテレワークが拡がり、これに伴って副業や二地点居住の事例も増える等、コロナ禍をきっかけに、働き方や暮らし方そのものに関して、新しい動きも少しずつ生じ始めてはいます。■問題の本質は変わっていないこれら地域の状況をさらに一歩引いて概観すると、根源的な課題は実はコロナ禍前からほとんど変わっていないことが分かります。少子高齢化、担い手不足、東京一極集中、公共施設・インフラ等の老朽化、自治体等の財政の更なる■迫等、コロナ前から重要な政策課題とされてきた事項は引き続き社会課題として存在しています。前述の様々な課題も、コロナ禍によって引き起こされたのではなく、むしろ、従来から既に指摘されていた社会システム上の弱点が、コロナ禍によってあぶり出されたものと捉えるべきものが少なくありません。■対処療法ではなく、一歩先んじた戦略的な取組が重要しかしながら、これらコロナ禍でより顕在化した「新しくて古い社会課題」への対応は、従来と同様の対処療法であってはならないと考えます。前述の通り、コロナ禍と技術の進歩によって深く:変化の速い各種課題に対し、その本質を理解し、適切な対応策を導出するため、引き続き深い専門知識の追求を目指します。広く:一方で、これら課題は複雑性も増しており、特定の分野の知見のみでは十分な対応が出来ない状況も増しています。多様な専門分野を持つ研究員の協業により、幅広い視点を踏まえた総合力を提供します。柔軟に:コロナ禍自体もそうでしたが、取り組む課題の前提条件そのものが変化することも念頭に入れておく必要があります。現時点の最適が将来の最適とは限らないことを念頭に、柔軟性を持った対応策等の検討を進めます。として従来はまったく選択肢として存在しなかった新しい様式も広がりつつあります。加えて、行政サービスのDX化やカーボンニュートラルへの対応、社会の多様性に対するより一層の配慮等、施策等の検討に際し前提とすべき条件等も急速に変化を続けています。このような傾向は今後もさらに加速すると考えられます。従って取組等の検討に際しては、現状維持や縮小を前提とした目線を前提にするのではなく、常に一歩先の世の中を想定し、社会の価値観の転換や時代の変化に適応した取組を戦略的に考え、進めることが大切と考えます。■より深く、広く、柔軟に以上を踏まえ、今後のポスト・コロナの地域づくりに向けて、私たちは今まで以上に、深く、広く、柔軟に取り組んでいきたいと考えています。わたしたちの目指すものメッセージ■コロナ禍が地域にもたらしたもの太田 勝久本橋 直樹「地域の知恵袋」 ポスト・コロナの地域づくりに向けて

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