2013~2015年度 関西経済見通し~消費税率引き上げの反動が出るが、緩やかな回復が続く~

2013/12/17 塚田 裕昭
関西経済見通し
国内マクロ経済

○関西経済 は2012年秋以降、緩やかに持ち直してきている。関西の景気は日本全体の動きに比べて力強さに欠けて低調であるという見方もされるが、あまり変動しないで安定的な底堅さを見せていると評価することもできる。景気動向指数の動きを見ると、日本全体では12年4月をピークに景気は後退していたが、関西では景気後退を回避したようだ。

○足下の経済指標を見ると、輸出の持ち直しが緩やかなものにとどまる中で、在庫が増加し、鉱工業生産の持ち直しの動きが一服してきているなどいくつかの懸念材料も存在するが、個人消費が安定的な増加基調を続け、設備投資の減少が一服するなど改善の動きもあって、緩やかな持ち直しが続いていると判断できる。

○2013年度の関西経済の実質域内総生産(GRP)伸び率は、前年比+2.2%と、ここ数年では比較的高めの成長となると見込まれる。14年4月の消費税率引き上げ前の駆け込み需要や、12年末ごろからの株高の進展、相次ぐ大型商業施設のオープンなどが、関西の消費を押し上げた。また、高速道路の新規建設、台風被害の復旧工事など公共投資の増加もGRPの引き上げに寄与した。

○先行きを展望しても、関西経済は緩やかな持ち直しを続けると見込まれる。2014年4月の消費税率引き上げによる個人消費などの一時的な落ち込みはあるものの、世界経済の緩やかな回復が続く中、輸出や生産が増加を続け、景気の腰折れは回避できる。14年度以降の関西経済の域内総生産(GRP)の実質成長率については、14年度+0.3%、15年度+1.0%と見込む。

○もっとも、公共投資の増加や駆け込み需要などによって成長率が押し上げられる2013年度に比べると、14年度、15年度の成長ペースは鈍化する。また、全国と比べてもやや低めの成長に留まる見込みである。

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