英国は解散総選挙へ ~ジョンソン流瀬戸際戦略の限界が早くも露呈か~

2019/09/05 土田 陽介
調査レポート
海外マクロ経済

○EU離脱の期日が10月末に迫る中で、英国で解散総選挙が行われることがほぼ確実な情勢になった。解散総選挙に向けた発議は9月9日にも議会で可決成立する見通しである。
○メインシナリオとしては、保守党が辛勝する展開を予想する。ただジョンソン政権の続投の有無にかかわらず、EUに期限の延長を要請したうえで「管理されたノーディール」を目指すことになるだろう。
○最大のリスクシナリオは、ジョンソン首相が引くに引けない形となって10月末のノーディールがなし崩し的に実現してしまうこと。解散総選挙で保守党が思わぬ形で大勝すれば、この展開が見えてくる。

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