これまで、文化・スポーツ等に関する大規模なイベントを開催することによる効 果として、経済効果/経済波及効果が想起されることが多かった。しかし、近年、イ ベント開催を手段として活用し、大会後の施設転用や国際交流の促進等の有形・無 形の遺産(レガシー)を計画的・戦略的に創出することで、持続可能な社会を実現 していくことが重視されている。また、2012 年に開催されたロンドンオリンピッ ク・パラリンピック大会では、イベントの持続可能性に関するマネジメントシステ ムの国際規格に基づき、開催準備・運営・終了後の各フェーズで、経済/社会/環 境への影響が持続可能なものであるようさまざまな取り組みが行われた。2020 年 に東京で開催するオリンピック・パラリンピック大会においても、ロンドンのレガ シーを礎とし、社会や都市の持続可能性について早期に検討を進め、計画的・戦略 的に取り組みを実施していくことが肝要である。
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