ベンチャー企業におけるビジネスモデル構築と社内ベンチャーへの適用

2015/11/09 渡邉 睦
オープンイノベーション
中堅・中小企業経営

本稿は、ベンチャー企業の成功ポイントについて説明するものである。そのうえで、大企業がベンチャー企業を活用したイノベーションを実現する「オープン・イノベーション」の考え方に注目し、実際のコンサルティングの中で検討した考え方や、得ることのできた示唆を提示する。また、ベンチャー企業にとって重要な課題となる資金調達について、関連する国内における新しい資金調達手法の動向について紹介することで、ベンチャー企業が自社の課題解決に資する情報提供を行うことを目的とする。

はじめに、第4次ベンチャーブームと呼べる現在において、国内におけるベンチャー企業を取り巻く環境、求められる役割について説明する。政策レベルでのベンチャー支援が注力されていることはもちろん、結果とも言えるIPO数の伸長を確認する。そのうえで、第4次ベンチャーブームにおけるベンチャー企業の特色について説明する。

次に、この第4次ベンチャーブームにおける大企業の動きとして、新事業創生の方法を、社外リソースを活用する「オープン・イノベーション」へシフトしている点に注目する。ここでの事業策定ステップを解説し、ベンチャー企業の成長のために必要な考え方として「リーン・スタートアップ(最小リソースによる事業立ち上げ)」の有効性や、具体的に必要なステップ等について提示する。

最後に、国内の資金調達手法の動向として、クラウドファンディングやベンチャーアクセラレーターの資金調達手法の特徴、また、金融機関におけるFinTechへの取り組みについて、ベンチャー企業にとっての意味を説明する。

執筆者

  • 渡邉 睦

    コンサルティング事業本部

    社会共創ビジネスユニット イノベーション&インキュベーション部

    マネージャー

    渡邉 睦
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