女性の活躍推進は、重要な経営課題として位置づけられている。平成27年9月施行の女性活躍推進法を機に、取り組みの機運はますます高まってきている。女性の活躍推進に関する主な課題は、「就業継続」と「能力発揮・キャリア形成」の2点に集約される。
両立支援制度等の利用によって、働きつづける女性が増えてきた企業において、次に取り組むべき課題は、女性の「能力発揮・キャリア形成」、特に、女性管理職の育成・登用を促進することだ。
女性管理職が少ないのは、女性の能力や意識に課題があると、女性側の問題ととらえられる傾向にあるが、女性の能力形成や昇進意欲には、従来からの「男性中心・フルタイム・残業あり」を前提とした雇用管理や、上司からの仕事の与え方によるところが大きい。
女性管理職を増やすには、「女性に対して積極的に機会を与える取り組み」で女性活躍推進の流れを加速しつつ、「男女の区別なく活躍できる組織づくり」に継続的に取り組むことで、組織の体質改善を図る体系的な取り組みが望ましい。
企業経営において、女性の活躍推進は、古くて新しいテーマであり、待ったなしの状態まで来ている。自社の課題に応じた早急かつ確実な取り組みを講じ、自社の未来を支えるリーダーを育成しなくてはならない。
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