海外債権管理の実務ハンドブック

保阪 賀津彦
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  • 支払期日を守らないのが当たり前。倒産も少なくない。商慣習も違う。そんな海外企業の債権管理を具体的に指南。各国・地域別Q&A,海外企業宛て債権管理状況確認シート付。

書籍名
海外債権管理の実務ハンドブック
著者
保阪 賀津彦
発行
中央経済社
発行年月
2019/11/09
価格
定価3,740円(本体3,400円+税10%)
お求め方法
一般書店で販売(オンラインストアを含む)

目次

第1章 海外債権管理で日本企業が陥りやすい2つの罠とその対応策

1 陥りやすい1つ目の罠と対応策
(1) 信用度の低い取引先との取引で目標達成
(2) 対応策
2 陥りやすい2つ目の罠と対応策
(1) 厳格な取引条件による売り逃し
(2) 対応策
3 2つの罠の対応策と本社が関与する意義
4 日本と海外の商慣習の違いと共通点
(1) 日本と海外の商慣習の違い
(2) 共通点
(3) 対 策

第2章 海外企業の債権管理/与信管理

1 ビジネスの流れと債権管理
(1) 取引先からの引き合い
(2) 取引条件交渉から契約まで
(3) 入金管理
2 海外企業の信用情報入手方法(信用調査会社と当局データの活用)
(1) 東アジア
(2) 東南アジアおよびインド
(3) 欧州・ロシア・中東
(4) 北米・中南米
3 入手した情報の分析方法
(1) 決算情報の分析
(2) 登記情報の分析
4 取引先の信用度と取引限度・取引条件
(1) 取引先の信用度の把握
(2) 信用度に応じた取引限度の設定
(3) 信用度に応じた取引条件の設定
(4) 貿易の場合の取引条件
5 典型的な不適切な取引とその回避方法
(1) 循環取引
(2) クレジットノートを利用した取引
(3) 押し込み販売
(4) 取引先振出の手形を割り引くことによる資金融通
(5) 実態のないファクタリング
(6) 不適切な取引の防止策

第3章 カントリーリスクの管理

1 カントリーリスクとは?
2 カントリーリスクの分析方法
(1) カントリーリスク評価指標
(2) カントリーリスクを予兆する経済指標
(3) 経済情勢によるカントリーリスクの兆候を示す経済指標
(4) 政治・社会情勢によるカントリーリスクの兆候を示す経済指標
(5) どのようなものが売れるかの目安になる経済指標

第4章 海外現地取引の決済制度とリスクヘッジ手段

1 現地取引の決済制度およびリスクヘッジ手段の特徴
(1) ファクタリング
(2) 取引信用保険
(3) 銀行を利用したリスクヘッジ手段(Domestic L/C,銀行引受手形)
2 カントリーリスクに対するヘッジ手段
(1) L/Cコンファメーション
(2) フォーフェイティング
(3) 邦銀が提供するカントリーリスクヘッジ商品の留意点
(4) 貿易保険
(5) 取引先の海外拠点を利用したリスクヘッジ
3 現地販売におけるカントリーリスクヘッジ
(1) カントリーリスクヘッジの手順
(2) 持株会社の活用
4 海外子会社投資におけるカントリーリスク
(1) 海外子会社が国から接収されるリスク
(2) 送金停止となるリスク
(3) 為替リスク

第5章 既存取引先の与信管理

1 取引先の危険な兆候
(1) 日常の取引振り
(2) 法的な変化
(3) 財務内容の変化
(4) 外部環境の変化
(5) 内部環境の変化
2 国の危険な兆候
3 支払遅延時の対応
(1) 支払遅延の原因
(2) 支払遅延の対応策

付 録 海外企業宛て債権管理状況確認シート