ESG

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環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス=企業統治(Governance)の頭文字をとって作られた言葉。

ESGは、企業が長期的に成長を目指すうえで重視すべき観点。以前は、多くの投資家が、環境や社会を意識する投資はリターンが小さいと考えていたが、現在ではESGに配慮ができていない企業は、投資家等から企業価値を損なうリスクを抱えているとみなされ、その傾向は年々増している。ESGに配慮した企業に対して投資を行うことをESG投資という。

2006年、経済的に報われると同時に、環境や社会全体に利益をもたらす持続可能な国際金融システムを目指すために、国連は「PRI(責任投資原則)」を提唱。ESGによって投資決定やアクティブ・オーナーシップに組み込むための戦略および慣行を定義した。2015年には、GPIF(日本の年金積立金管理運用独立行政法人)も署名している。2020年にはPRIの署名機関数が3,000に達し、そのうちアセットオーナーは500になる見通しだ。GSIA(世界持続可能投資連合)によると、2020年の日本のESG投資額は2兆8740億ドル(約320兆円)で、前回調査の2018年から32%増加したとされる。GSIAはESG投資の種類を「ネガティブスクリーニング」「ESGインテグレーション」「議決権・エンゲージメント(投資家行動)」「国際規範に基づくスクリーニング」「ポジティブスクリーニング(ベストインクラス)」「サステナブル・テーマ投資」「インパクト/コミュニティ投資」の7種類に分けている。