OODA(ウーダ)

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Observe(観察)、Orient(方向づけ)、Decide(意思決定)、Act(行動)の頭文字を取った略称で、「ウーダ」と読む。
PDCAサイクルに類似した意思決定・行動のためのフレームワークで、変化の速い状況において強みを発揮する手法だといわれている。

PDCAサイクルがPlan(計画)からスタートする一連の意思決定・行動ステップであるのに対し、OODAはObserve(観察)から始まる。
またPDCAサイクルは後戻りすることが難しい「サイクル」であるのに対し、OODAは後戻りすることが可能な「ループ」になっている、といった違いがあり、このことからOODAループとも呼ばれる。
変化する状況において過去の経験(しがらみ)にとらわれることなく、現状に合った行動をするために設計されており、特にObserve(観察)のステップでは仮説等の先入観を持つことなく、公平かつ客観的に行うことが推奨されている。

OODAは以下の4つのステップで構成されている。

  • Observe(観察):置かれている状況や周りの環境を客観的に観察し、現状をできるだけ正しく認識する。
  • Orient(方向づけ):得られた情報を元に状況判断を行い、取るべき行動を方向づける。
  • Decide(意思決定):具体的な手段を設定したうえで意思決定する。
  • Act(行動):決定した内容を行動に移す。

行動の結果として起きた変化を含めた現状(もしくは変化が起きなかった事実)を再び観察し、次のOODAループに移行することで迅速な対応が可能となる。

(羽生 直人)