SFプロトタイピング

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SFストーリーの創造する想像力を活用して科学技術の発展を基に現実的に起こりうる、小説の世界のような未来のストーリーの作成から着想を得て、未来予測を行い、その未来予測からのバックキャスティングにより、企業における事業企画や研究開発戦略を思考・創造する手法。

過去の経験や既存の事業から積み上げ思考によるカイゼン型の将来計画に比べ、創造的で意外性を誘引する発想法である。SF的思考を活用して着想を得るプロセスを行うことで、発想の飛躍性や、夢のある革新的なビジョンを導出し発想できる効果があるとされている。

SFプロトタイピングは米国のインテルが初めて導入したとされ、これまでに海外大手企業で進められてきたが、国内大手企業でも最近は活用の事例が出始めている。特に、中長期の将来を見据えたビジョン策定や、新規事業の創出などでの活用の可能性が検討されている。また、若手社員が自社の夢のある将来像を自社の独自性を踏まえて構築していく研修としての活用や、ネガティブな将来仮説をもとにESGリスクを抽出する方法としても活用が広がっている。

(米谷 真人)