パレート分析

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パレート分析とは、棒グラフと折れ線グラフを組み合わせた「パレート図」を用いた分析手法を指す。
ここでの棒グラフは、構成要素や項目別に分類して集計したもので、折れ線グラフは、それぞれの集計値の全体に対する比率を累積してグラフ化したものである。

経営においては、問題を解決するに当たって、まず優先順位づけをすることが非常に重要となる。パレート分析では、各項目の順位がすぐに確認できることや、累積曲線となっていることで、各項目の全体に対しての割合を把握でき、この判断に役立つものとなる。
たとえば、累積比率として70%となるまで、上から順にそれぞれの問題を解決すべきである、という結論を導くことが容易となる。
図で示すことで他者と問題への認識を一致させやすくなったり、対策を行った際の効果が分かりやすくなったりすることも、この分析方法の利点である。

パレート分析は、パレートの法則と密接な関係がある。80:20の法則とも呼ばれ、全体の数値の8割は構成する要素の2割が生み出しているというものである。パレート分析を用いると、パレートの法則を実際に確認できることがある。
また、パレート分析はABC分析と呼ばれることもあるが、活動基準原価計算(Activity-Based Costing)との混同に注意が必要だ。