メタバース

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メタ(meta=超越した)、ユニバース(universe=宇宙)を組み合わせた造語で、様々な活動ができる仮想空間のことを指す。この仮想空間を実現する技術として使われることもある。SF小説に登場する名称が由来と言われている。

同様の概念は、サイバー空間やバーチャル空間、インターネット空間など、様々な名称が使われてきた。2006年頃にブームとなった「セカンドライフ」や、「あつまれ どうぶつの森」、「フォートナイト」などのゲームはメタバースの代表例と言われる。

ゲームやSNSなどのエンターテイメントの世界では、アバター(仮想空間内における自身の分身)が活動し、メタバースの概念は先行してきたが、近年はこれに留まらず、生活全般やビジネスにも取り入れようとする動きが広がっている。
オンライン上に構築された3DCGの仮想空間であるメタバースにおいて、参加者は世界中からアバターの姿で参加、交流しながら、消費活動だけでなく、商品の制作や販売といった生産活動を行なう、つまり現実世界と表裏一体の、新たな生活になるであろう。
日本でも2006年頃に、セカンドライフがブームとなり、多くの企業も参加したものの、急速にブームは過ぎ去った。したがって今回のメタバースに注目される風潮に否定的な見方もある。しかし、20年弱の歳月が経っており、技術面の進化は往時と比べ物にならない。生活の一部にスマートフォンが定着し、生活者のITリテラシーも向上している。このことから、より快適な仮想空間での生活が実現できると考えられている。