再注目!シェアードサービスによるグループの生産性向上

2021/03/25 小松 創一郎
経営戦略
業務改革

1.なぜ今、再び脚光を浴びているのか

2000年前後に日本に上陸し、大企業を中心に浸透してきた「シェアードサービス」が、今再び注目されている。中堅企業や小売業・卸売業を中心に、これまであまり管理・間接部門改革やグループ横断的な管理運営に積極的でなかった企業においても導入が進んでいる。
シェアードサービスが再度脚光を浴びつつある理由は次の通りである。

(1)人材不足、世代交代への対応

  • シェアードサービス導入により、少人数で管理・間接業務を行えるようにし、余剰となった人員を事業部門へ
  • 属人化してしまった業務のベテラン担当者が定年を迎えるので、導入を機会に業務の見える化を実施

(2)働き方改革への対応

  • 残業時間を減らすために、シェアードサービス導入に伴う業務改革により作業・処理時間の短縮を図る(業務の標準化・平準化、一括処理、起点入力、データ連携、業務フローの整流化等により)

(3)RPAやAI等の活用から

  • RPAの活用は、各社バラバラに導入するのではなく、シェアードサービスセンター等業務の集中しているところに導入することが最も効果的。アウトソースしていた業務の内製化も可能に(情報流出等防止へ)

(4)グループとしての生産性向上の観点から

  • 今後のより一層厳しい収益環境を睨み、シェアードサービスによるグループ全体の生産性向上を図る
  • 事業再編と連動して行うことでより効果を発揮。 グループの在り方を見直すきっかけにも。企業買収後の経営統合にも有効

続きは全文紹介をご覧ください。

執筆者

  • 小松 創一郎

    コンサルティング事業本部

    経営コンサルティングビジネスユニット 経営コンサルティング第2部

    シニアマネージャー

    小松 創一郎
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