【今月の景気判断】

景気は緩やかに回復している。生産は横ばい圏での推移が続いているが、輸出は減速が一服して持ち直している。設備投資は一進一退ながら増加基調が続いている。ボーナスが増えるなど所得は小幅ながら増加している。雇用情勢も改善の動きが続いており、個人消費は緩やかに増加している。住宅投資は横ばい圏ながら、足元では貸家や分譲の着工が増加している。公共投資は減少基調が続いているが、マイナス幅は縮小している。先行きの景気は、企業収益の伸び悩みが設備投資を抑制するものの、海外景気の加速とデジタル関連分野での在庫調整一巡を背景に持ち直しが続く。

【当面の注目材料】

世界景気～米国の住宅バブルの懸念とハリケーン襲来が経済や原油価格に与える影響。
出荷在庫～アジア向け輸出や電子部品輸出の動向と、鉄鋼、化学など非デジタル関連財の在庫増加。
企業収益～原材料価格の上昇と販売価格下落による企業収益の下押し圧力、設備投資への影響。

グラフで見る景気予報（2005年10月）

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