2023年10~12月期のGDP(1次速報)予測~プラス成長に転じるが、7-9月期の落ち込みを取り戻すには至らない~
2024/01/31 小林 真一郎
GDP統計
GDP
国内マクロ経済
2月15日に内閣府から公表される2023年10~12月期の実質GDP成長率は、前期比+0.3%(前期比年率換算+1.4%)とプラス成長に転じる見込みである。しかし回復力は力強さに欠け、7~9月期の同-0.7%(同-2.9%)の落ち込みを取り戻すには至らない。
内需は2四半期連続でマイナスとなった後、10~12月期においても横ばい程度にとどまると予想され、弱い動きが続く。個人消費、設備投資ともに大幅な伸びは見込めない。一方、外需は輸出の回復を背景に寄与度はプラスに転じるであろう。
一方、物価上昇分も含んだ名目GDP成長率は前期比+0.9%(年率換算+3.4%)と大幅なプラスとなろう。GDPデフレーターは前年比+3.7%(季節調整済前期比では+0.5%)と、前期の伸びからは鈍化するものの、それでも高い伸び率が続くと考えられる。
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